お嬢様方、踊る準備は出来ているかい?
待ちに待った眼鏡ダブルスの開始です。さあ、皆れっつだんす!
と気持ちよく言えたらどんなに幸せだったか。喜びと悲しみと萌えを巻き込んで、とうとうダブルスが始まります。私の覚悟は出来てます。死なばもろとも。感想はいつも通りボタンクリックで。言っておきますが、長いよ(笑)。
今日はいつもより早めに家を出て、いつも寄るコンビニでじっくり立ち読みしました。すでに一度打ちのめされているので、変則試合に関しては、とても冷静です。それどころか、笑顔です。二人の背中合わせ絵だけで、腰が砕けそうです。
この後は、順を追って感想を言うのが面倒なので、とにかく頭に浮かんだことを並べていきます。暴言を吐く部分もあるかと思いますが、どうぞお許しくださいませ。
最初、文字だけのネタバレを読んだとき、「そりゃないだろう」と思いました。コノミンの反則にはある程度の免疫があるといっても、これはあんまりだと本気で怒りがこみ上げました。
何も贅沢を言うつもりは無いんです。二人で抱きあってちゅーしたり、勢い余ってテニスコートの上で押し倒したりするシーンが見たいわけじゃない(見たいけど)。
ごく普通のダブルスが見たい。ただそれだけだったのに。それすらも見せて貰えないの?眼鏡達のハイタッチや、アイコンタクト、名前を呼び合う、等の数々の萌えシーンを全て私達から取り上げるのかと。
四天宝寺が変則シングルスを仕掛けてくるからといって、なぜそれに乗っかってやらなくちゃいけないのか。部長として、手塚がそれを受け入れるのはおかしいだろう。乾も、そんな馬鹿な話は受け入れられないと突っぱねてくれ。
スミレちゃんはどうして叱らないんだと頭の中がグルグルしましたよ、ええ。
だけどね。絶望しながら文字を追った某巨大掲示板で、「乾は中学最後の試合になるかもしれないのに、これでいいのか」というような書き込みを見つけ、愕然としたんですよ。
そうなんです。もし、自分達が負けて、次のリョマが負けたら、もうそこで終わり。乾の「次」はないんです。それを乾も手塚もわかっていないはずはない。承知の上で、受け入れた乾の覚悟はどれほどのものだったのか。そう思ったら、たまらなくなった。お前はどれだけ、手塚のことが好きなんじゃい!と。
そして、本編を読んだら、更に萌えがヒートアップ。
私は千歳が簡単にほいほいと試合に戻ってくるのかと想像してたんです。でも、千歳がごり押ししたんじゃなくて、悪いのはオサムちゃんだった(笑)。一度は去ったとしても、目の前で手塚を見たら戦いたくなっても、それは仕方ないだろうし、そのチャンスがあるなら、飛びつくだろうってことも理解できます。そして、勝つための最善と思われる方法だと彼らが考えたのなら仕方ない。
卑怯だとは思います。なんのためのダブルスなんだと今でも言いたい。だけど、これが絶対受け入れがたいものではない。暴言→少なくとも私には、コートの外にいる罪もない老人にボールをぶつけて平然としている暴力テニスや、テニスとは関係のない子供の頃の話を持ち出して相手を侮辱したり、試合自体を愚弄しているとしか思えないお笑いテニスよりは遥かに受け入れやすいものです。←暴言終わり。ファンの方、ごめんね。
私がネタバレ段階で一番不安だったのは、手塚は乾にどう告げたのかという部分だったんです。それが納得のいかないものなら、私の中で乾塚が揺らいでしまう。そこだけが怖かった。
だけど、実際はたった一言だったんですね。ただ「乾」と口にしただけで、乾は全部察してしまった。このシーンを初めて見たとき、死にそうになりました。
手塚だって、乾に「お前は下がれ」なんて言いたくなかったに決まっている(決定事項ですが、何か?)。そんな辛い科白を手塚に言わせなかった乾はすごい。
データさえ集められればいいなんて、いくら乾だって、そんなわけないじゃないですか。そこをあえて(決定事項ですが、何か?)、手塚にそう言ってやれる乾はすごい。あの科白の真意は、「俺は間近でお前を見守っているから、お前はお前の信じるように戦って来い」だと信じてます。
それから、これだけは言っておきたい。これが変則シングルスだといっても、サーブ及びサービスリターンでは、必ず乾が打たなくてはいけない場面が出てきます。乾はそこには絶対の自信を持っているのではないだろうか。例え手塚と千歳がどんなつもりであろうとも、乾はきっちりダブルスのパートナーとしての自分の仕事はしてみせるし、その部分では絶対手塚の足を引っ張るような真似はしない。そういうプライドを持っていると思うんですよ。あの表情にはそういう意味があったんじゃないだろうか。
あのね。つい忘れちゃうんだけど、この子達はまだ14,5歳なんですよね。いくら大人びていても、まだまだ子供なんです。子供なりに必死に考えて、選んだ方法が必ずしもベストの選択とは限らない(だから、スミレちゃんがちゃんと指導すべきだと思うんだけどさ)。もし「正しい選択」をしてきたなら、跡部と手塚の死闘はなかっただろうし、ゴールデンと鳳宍戸の試合もなかったと思う。勿論、今回のタカさんの試合も途中で棄権させてたはず。
手塚が部長として、勝つための選択をしたと思っているから、乾は受け入れた。それが正しいか間違っているかは、現時点ではわからなくとも。そこに、私は萌えるんですよ。決して後ろ向きの選択じゃない。そう信じたい。
そもそもだな。当たり前に考えたら、手塚をダブルスって変だろう?←禁句
そこからして掟破りなんだから、これもありなんでしょう。きっと。
全面的に賛成はしたくないし、今でも普通のダブルスを見たいと願ってます。もしかしたら、手塚がくるっと乾の方を向いて、「データは集まったか?」といい、乾が「ああ、ばっちりだ。ありがとう」と答えて、「さあ、ここからダブルスだ。油断せずに行くぞ」と言い出すんじゃないかと期待してます。
手塚は何が何でも勝て。乾に下がらせたからには、負けは許されない。
スタートがどうであれ、絶対最後に眼鏡達は気持ちの良い勝利を私達(あえて複数形)に見せてくれると信じます。
長い上に、捏造しまくりでごめんなさい。
手塚って本当にタカさんには優しいよね。手塚にあんな風に言われたら、そりゃ泣いちゃうよなあ。私だったら号泣だ。死んでもいい(ちょっと嘘)。