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感想3

しつこく手塚のことを考えてます。偏ってます。それでも大丈夫だという方だけボタンクリックでどうぞ。

負けるということ。

あるサッカーの解説者が、「どんな強いチームだって、全ての試合に勝つことは不可能だ。でも、絶対に落としてはいけない試合では、確実に勝つことができる。それが本当に強いチームということ」という感じのことを言ってて、それがずっと心に引っかかってる。勝負の世界には、絶対負けてはいけない試合というのが、あると思う。この試合は手塚にとって、まさにそれだったんじゃないだろうか。負けてはいけない試合を落とすことで、手塚の強さが絶対的ではないと、誰にでも見える形で証明されてしまったようで、私は悲しいのかも。

勝ち負けには相性というのがあって、真田に負けたからといって、必ずしも手塚が幸村に負けるとは限らないかもしれない。でも、それをコノミン自身がそう描いてくれない限り、あの漫画の中ではその理屈は有効にはならないと思う。そこをコノミンがどうするつもりなのか、ちゃんと見届けたい。

手塚に勝つことにとことん拘っていた真田になら、手塚が負けても諦めがつくかというと、今は、そういう風には全然考えられない。それ以上に、手塚の三年間を考えてしまう。真田の執念が手塚に勝つことに向けられていたというなら、手塚の青学への思いだって、どれだけ強かったことか。青学を支え続けてきた手塚の、青春学園中等部の部長として戦える最後の試合結果が、二度とテニスが出来なくなるかもしれないほどの腕の負傷と敗退だなんて、私には辛い。手塚が平気でも私が嫌だ。

手塚がベンチに戻ったとき、青学応援団のがっかりした顔を見たくない。立海応援団が喜ぶところも見たくない。手塚が打ちひしがれているところは勿論、逆に毅然としていても、きっと辛い。スミレちゃんは何も言わず、手塚にも何も言わせず、まっすぐ病院に連れて行ってくれないかと思う。

とにかく今は「手塚が負けた」という事実に打ちのめされている。さすがに、子供達に夢を与える少年誌で、手塚を再起不能にすることはないと思うけれど、コノミンがそこまで描いてくれる保証はない。手塚が主人公なら、花道のように「未来」を予感させる終わり方もあっただろうけれど。

こうやって書いてみて、わかった。私はものすごく手塚に夢を見ていたんだな。「誰よりも強い手塚」は絶対に揺るがないもんだと疑ってもいなかったんだ。
私はずっと一番テニスのセンスがあるのは不二様だと思ってた。一番負けて欲しくないのは不二様で、手塚は心配するまでもなく、負けない人だと思ってた。跡部戦は腕の故障という例外的な負けで、真の意味で手塚を倒すのはリョマなんだと信じきっていた。その根本的な部分がひっくり返されたので、混乱してしまっているんだと思う。

否定的な言葉を長々と連ねてきましたが、これは全部最終的にはコノミンの描いた物を受け入れる前提で書いてます。どれだけ辛かろうと、あの漫画の中の現実を受け入れるしかない。嫌なら読まなきゃいいんだから。
手塚は相変わらず(というより、ますます)大好きだし、あの漫画自体もなんだかんだ言って大好きなんです。納得がいかないからといって、キャラクターや作者に怒りを感じることはないんですよ。
正直、次号は読むのが辛いけど、絶対買います。アンケート葉書も出します。この後の試合も全力で青学を応援します。そして、今、原作に期待するのは、手塚の無事と不二様の勝利。それ以上のことには、まだ頭が回らない。
リョマの遅刻に関しては、詳細がわかるまでは保留。今は見守ります。

私の書いたネガティブな言葉のせいで、辛いお気持ちに更に追い討ちをかけてしまったかもしれません。
私の偏った見方を不快に思った方もいらっしゃるでしょう。ごめんなさい。
こうやって、人目に晒してしまったことが良かったのかどうかもわかりません。もしかしたら一週間後には、全然違う捉え方をしているのかもしれない。でも、現時点で感じているのはこんなことです。


今回の話に関して、感想という形で何か書くのは、これで最後にしようと思います。あとは、補足的にちょこっと頭に浮かんだことをつぶやきそうです。お付き合いくださった方、どうもありがとうございました。

最後に一言。手塚、大好きだ!