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G359感想

今回は無駄に長いです。意外と私はすっきりしているので、逆に不愉快になられる方もいらっしゃるかもしれません。それでも大丈夫な方だけボタンクリックでどうぞ。

私の負けだ。

今回ほど神の掌の上で踊らされている自分を実感したことはありません。完璧にやられました。読者予想の斜め上とか、そんなレベルじゃない。正直に告白します。私はもう乾ファンを名乗る資格はないかもしれない。最初に某所でネタバレを見たとき、大爆笑してしまいましたよ。
包帯グルグル巻きって!乾、志々雄かよ!や、髪がはみ出してないってことは、乾は刈られちゃったのだろうか。なんで包帯の上から眼鏡なのか。あれで呼吸ができるのか。音が聞こえるのか。どうして海堂が頷いたことがわかるんだ。しかもどうして包帯の上にジャージなんだ。そんなツッコミはとりあえず横においときます。

なんちゅうかね。もう完敗です。先週までの重苦しい気持ちを、こんな形で消化させていただくとは思っても見ませんでした。実のところ、もっともっとシリアス(そりゃそうだろう)で悲惨な状況を予想していたので、意外とほっとしていたりするくらいです。
これで乾の包帯に血が滲んでいたり、身体を動かすこともできないとか、点滴の管を描かれたりしてたら、私が再起不能になるところだった。乾が案外平然と(包帯以外は)しているので、安心しました。少なくとも身体を起こすこともできるし、自分の状況を把握できているようだし(包帯はともかく)、おそらくは表面的な損傷ばかりで、骨や内臓は無事なんじゃないかと思う。もう、それだけで私は嬉しいよ。
あそこまでぐるぐるにされたら、少なくとも生々しい痛みを感じずにすむから、コノミンは読者を笑わせるというだけでなく、ショックを和らげる目的もあったのかもしれない。好意的に受け取りすぎだろうか。

だってね。笑っちゃったんだもん。ここにきて、これほど笑わされちゃったら、神の邪道な才能を認めるしかない。ああ、もういいです。好きにしてください。どんなにのた打ち回るほど辛くても、最後まで神にお供しますとも。

この展開を全部あっけらかんと受け入れているわけじゃないですよ。そりゃ悔しいです。乾の中学最後の試合が、こんな形で終わったのは悲しくてしかたない。ろくな活躍もできないまま、途中棄権で、しかも仲間の試合を見られないなんて。優勝しても、その場に乾はいられないんですか。不二様のデータ、取らせてやってくれよ。何より、手塚と引き離すなよ。そういう辛い思いは、しっかりあります。

でも、乾なら許せるってどこかで思っているのも本当。あんな扱いをされても、乾にがっかりすることは、私はない。引かれてしまうのを覚悟で書くけど、包帯グルグル巻きの乾を見て、頭の形がきれいだなってちょっと惚れ惚れしちゃったんですよ。輪郭そのものが綺麗というか。変な話、鼻とか唇のシルエットだけで美形だってわかる。ある種、コノミンの絵のもつ魅力が凝縮している気がしたんだな。

そんでね。あの状況で「へ?」って答える乾の可愛らしさに眩暈がしました。そして、自分は病院のベッドに寝てるってのに、不二様の心配をしている優しさに胸を打たれたよ。いい奴だ。なんていい奴なんだ。大好き、乾……!

勝敗に関して思うこともあるんだけど、それは別の場所に書くことにします。ものすごく身勝手な予想をすることになりそうだから。

さて、不二様。あちこちで、市丸ギン化していると書かれてましたが、本当にギンっぽかった。ギン好きなので、それはかまいません。多分、本気で怒っていらっしゃるんでしょうね。「乾が世話になったね」って言ってほしいけど、それは赤也に言わなきゃ意味ないしな。
手塚の「不二…お前は…」に続く言葉は、「…あれ?何を言おうとしたんだっけ…俺」じゃないかと睨んでます。それはともかく、手塚も怒っているんじゃないのか、あの顔。

決勝で勝利してくれることを、一番強く願っていたのが不二様だったので(手塚は心配しなくても勝つと思ってた)、来週からがとても楽しみです。テニスを「楽しみ」にできるのは、すごく久しぶりだなと今気づいた。

他の漫画のこともちらりと。
自来也様、死んじゃうのかな。嫌だよ。死なないで!
そんでもって、ヒル魔…!好き!大好き!