■03.御奉仕?
乾塚
誕生日だからいつもはしないことをしてやる。

手塚にそう言われてわくわくしながらベッドの上で待っていたら、なぜかぶちぶちとボタンを外され、ファスナーまで下げられました。

「手塚、ちょっといいか」
「なんだ?」
「このままだと俺が押し倒されそうな気がするんだが」
「嫌か?」
「嫌なわけじゃないけど、ちょっと違うんじゃないか?この場合」
「気にするな。最終的に気持ちがよければいいんだろう?」
「ま、そうなんだけどね」

気にしろ、乾。お前は一応我が家では『攻めキャラ』だ。

いや、それでもね、押し倒されはしても突っ込まれはしないよ、乾は。
(他に言いようはないものか…)
これでも、手塚は手塚なりに御奉仕しているつもりなの。でも生まれつき偉そうなのでついこうなっちゃうの。

そんな二人はとても可愛いと思うんだが、駄目ですか。
2006.06.05